☾ SleepMind 入手する

睡眠スコアは実際に何を測っているのか、そして何を測れないのか

どの睡眠アプリも100点満点の数字を渡してきますが、その中身を教えてくれるところはほとんどありません。ここでは一つのスコアを完全に分解します。入力、重み、成績の境目、そして削除された項目とその理由。そのうえで、そういう作りの数字に何が言えて何が言えないかを正直に書きます。

睡眠アプリを開くと、先週は78点でした、と言われます。あるいはBでした、と。あるいは「睡眠の質指数」は10点満点で6.4です、と。数字には色がついていて、その色はあなたについて何か意見を持っています。

そしてその数字が何でできているかを教えてくれるアプリは、ほとんどありません。これは問題です。スコアは測定ではなく、誰かが選んだ式だからです。式を知るまでは、78点があなたのよく眠れなかった夜を指しているのか、それともあなたの生活の形をその式が嫌っているだけなのかを見分けられません。だからここでは一つを完全に分解します。格好のつかない部分も含めてです。

式の全部

SleepMind の週ごとのスコアは、100点満点で、ちょうど二つのものから作られています。

この二つを足します。成績の境目はAが85、Bが70、Cが55、それ未満がDです。このページのグラフはいずれも全履歴ではなく直近7日間なので、数か月ぶんのデータが背後に溜まっても数字は動き続けます。数字の変化を眺める資格をようやく手にしたところで、ちょうどその数字が動かなくなる、ということが起きません。

仕組みはこれで全部です。ほかには何も入っていません。紙の上で自分のスコアを計算できますし、結果が気に入らないなら、正直な反応はアプリが何を知っているのだろうと疑うことではなく、配点に異議を唱えることです。

かつて三つ目の入力があった理由と、それが消えた理由

このスコアにはもともと三つの項目があり、三つ目は気分で、25点ぶんの重みを持っていました。それは削除されました。理由は書いておく価値があります。数字というものが、外から見て健康そのものに見えたまま、静かに壊れていられることをよく示しているからです。

アプリのどこにも、気分を聞く場所がありませんでした。入力欄が存在しなかったので、どの記録もスキーマの既定値である5点満点の3のままでした。つまり25点のうち15点が、自動的に、全員に、永久に与えられていたということです。配点の四分の一が、残りの四分の三を平坦にする以外に何もしていませんでした。おまけに到達可能な上限が90点に抑えられ、Aには85点が必要でしたから、最上位の成績は、表示されていた境目から想像されるよりはるかに取りにくくなっていました。

直し方は、その項目を削除して重みを配り直すことでした。どんなスコアを見せられたときにも持っていける一般的な教訓があります。変動しない項目は項目ではなく定数であり、スコアのなかの定数は、天秤に置かれた親指にすぎません。

基準とグラフが食い違っていた

もう一つの不具合も同じ系統のものです。スコアは8時間で割っていたのに、グラフは「目標線」を7時間のところに引いていました。したがって7時間の夜は良い夜として緑に塗られながら、55点のうち48点しか静かに稼いでいませんでした。画面に表示された目標を一週間達成した人が、画面上の何からも説明のつかない成績を受け取ることになっていたわけです。

現在は数字が一つだけあり、一か所から書き出されて両方がそれを読んでいます。多くのアプリで「不当に感じるスコア」を生んでいるのは、たいていこの種の平凡な欠陥です。悪意ではなく、同じ事実の写しが二つあって、少しずつずれていっただけです。

ここから、どんな睡眠スコアに対しても投げられる妥当な質問が出てきます。採点に使っている基準は、あなたに表示している基準と同じ数字ですか。驚くほどしばしば、誰も確かめていません。

このスコアが構造的に言えないこと

ここからが大事なほうの半分です。この数字には原理的に知りようのないことがあり、どれだけ重みを工夫しても解決しません。

あなたが眠ったかどうかを知りません。知っているのは、あなたが伝えたことだけです。SleepMind はマイクにアクセスせず、モーションセンサーも使わず、ウェアラブル機器ともつながっていません。中にあるすべての時間は、翌朝のあなたが記憶から打ち込んだものです。日記の土台としては妥当ですが、何かの測定ではありません。

睡眠段階について知りません。知りようがありません。携帯電話の画面の上の何も、レム睡眠や深い睡眠がどれだけあったかを教えられません。自己申告をもとに段階の内訳を目の前に出してくるアプリは、それを作り上げています。手首につける機器でさえ、動きと心拍から段階を推定していて、臨床的な計測とは、画面の見た目が示すよりずっと食い違います。

何か異常があるかどうかを知りません。無呼吸も、不眠も、むずむず脚も、そのほか何も検出できません。Dが続いているというのは、短い夜や評価の低い夜を記録し続けている、ということだけを意味します。それが何なのかを言えるのは臨床家だけで、その形が長く続いていたり、日中がつらかったりするなら、それは採点の問題ではなく、するべき相談です。

あなたの生活について知りません。7時間は一般的な目安として妥当な錨であって、あなたへの処方ではありません。年齢にも、新生児がいるかどうかにも、交代勤務かどうかにも、たまたま6時間で調子がいい人かどうかにも、合わせて調整されてはいません。回転するシフトの週は、あなたがどれだけ巧みに乗り切ったかに関係なく低く採点されます。それは式についての事実であって、あなたについての事実ではありません。

そしてその日がどうだったかを知りません。あなたが本当に気にしているのはそこなのに、です。スコアは記録についての説明であって、一週間についての判定ではありません。

本当に役に立つ使い方

成績ではなく傾向の線として読むなら、単純なスコアはちゃんと仕事をします。

一貫しています。同じ入力からは必ず同じ出力が出るので、80から65への低下は、あなたが報告した内容の側で何かが変わったことを反映しています。傾向に求めるものは、まさにそれです。

分解できます。画面は睡眠時間ぶんと質ぶんの寄与を別々に見せるので、「スコアが下がった」は必ず「眠る時間が減った」か「評価を低くつけた」のどちらかに解けます。この二つは、次に立てるべき問いがまったく違います。

窓が短い。7日間ということは、悪い二週間はきちんと現れ、そして過ぎていくということです。一生分の平均に飲み込まれてしまうことがありません。動かせない指標は、読まれなくなる指標です。

そしてスコアの横には、まったく採点されないものが並んでいます。夢が書かれた夜がいくつあったか、どの感情が繰り返し戻ってくるか、そして何が邪魔をしたとあなたがタグをつけたか。騒音、暑さ、寒さ、ストレス、スマートフォン、空気のこもり、部屋の明かり、寝るのが遅かったこと。この八つのタグは、数字よりよほど行動に移しやすいことがよくあります。どれも、今夜からでも原理的には変えられる何かを名指ししているからです。

スコアに読まれずに、スコアを読む

  1. 絶対値は無視する。最初に意味を持つ数字は、三週目と比べた四週目です。
  2. 動いたときは、二本の棒のどちらが動いたかを見る。睡眠時間と質は別の問題です。
  3. 何かを変える前にタグを見る。三週続けて「スマートフォン」と出ているほうが、どんなスコアよりも具体的な指示です。
  4. 式がそもそも想定していなかった週は割り引く。シフト、新生児、飛行機、体調不良。その週が普通でなかったことをあなたは知っていますが、計算のほうは知りません。
  5. その数字のせいで眠ることが不安になってきたら、見るのをやめる。この失敗の仕方は実在しますし、自分の睡眠を記録している人たちのあいだではよく知られています。スコアを心配することは、よく眠るための道ではありません。
  6. 傾向が本当に悪く、しかも実際につらいなら、記録を持って医師のところへ行き、アプリに聞くのをやめる。

スコアは、あなたが書き留めたものの要約です。そう扱うかぎり、役に立って、安くて、正直な道具です。意識を失っている時間の出来栄えに対する成績として扱うなら、何もないよりたちが悪くなります。

よくある質問

睡眠時間の基準が8時間ではなく7時間なのはなぜですか

画面がすでに「目標線」を引いている数字が7時間だからです。表示している数字より厳しい数字で採点するのは、画面上の何からも説明のつかないスコアを人に渡すことになります。7時間は一般的な大人にとっての錨であって、あなたへの処方ではありません。6時間で調子のいい人も9時間必要な人もいて、式にはあなたがどちらかを見分けられません。

100点を超えることや、寝すぎて減点されることはありますか

どちらもありません。睡眠時間の項目は基準で頭打ちなので、10時間は7時間とまったく同じ点数になります。長く眠ったことで減点する仕組みはスコアのどこにもありません。長い夜が自分に合っているかどうかを知りたいなら、スコアよりも、その夜に自分でつけた質の評価のほうが手がかりになります。

ほかのアプリのように睡眠段階が入っていないのはなぜですか

アプリにそれを知る手段がないからです。見えているのはあなたが打ち込んだものだけで、どれだけ処理しても、記憶から書いた就寝時刻はレム睡眠の数値には変わりません。自己申告から導いた段階の内訳を見せているアプリは、作り話を見せています。ウェアラブル機器ですら段階は間接的に推定していて、臨床的な計測とは、グラフの見た目が示すよりずっと食い違います。

毎週Dです。心配したほうがいいですか

短い夜、評価の低い夜、あるいはその両方を記録してきた、ということだけを意味します。それ以上のことは言えません。心配すべきかどうかは医学の問いで、アプリには答えられません。その形が何週間も続いていて日中がつらいなら、医師に相談して、記録も持っていってください。「直近21晩のうち18晩が6時間以下です」は、「よく眠れません」よりずっと良い切り出し方です。

スコアに昼寝は入りますか

入ります。ある日に記録した区間はすべて、昼寝も含めてその日の合計に数えられます。区間はそれぞれ自分の評価も持ち続けるので、良い昼寝と悪い夜は、平均の下で混ざって一つの平凡な数字になるのではなく、区別できるまま残ります。

消える前に、書きとめる

SleepMind は夢のメモを最初の画面に置いています。起き上がる前に、感情をひとつ選んで断片を打ち込むことができます。睡眠の記録はその一段下に畳まれていて、24時間のタイムラインが昼寝も、二つに割れた夜も、遅番も受け取ります。iPhone、無料、登録の壁はありません。

App Store でダウンロード

関連記事

記事一覧